ジルオール〜インフィニット ツッコミ入りプレイ記録
※ちなみに女主人公の名前は「レイス」です。
※ツッコミ部分は赤色文字になってます。

プロローグノーブルの大通り〜ノーブルを去るロストールにて猫屋敷まで


ロストールにて■■■

舞台はロストールの城門前に。
「今からロストール王妃エリスと会う。奴はファーロスの雌狐の異名をとる謀略家だ。とにかく、気をつけろ」
ごめんなさい。どう気をつけたらいいんですか? ちゃんと教えてー!
「エリスについてもう少し尋ねる」 「うなずく」の二択発生。
ここはやっぱりどう雌狐なのか聞いておくべきなので「尋ねる」の方を選択。
「奴は七竜家の筆頭ファーロス家の出だ。ファーロス家は権勢がある家柄でな。今の王セルモノーもエリスを妻にしてファーロス家の後押しを得、王位についたほどだ。しかし、実家の力などあの女の謀略に比べれば、大したことはない。今の当主ノヴィンは能なしだしな。あの女は謀略でふたつの国を滅ぼした。おかげで、今や分断の山脈より南はすべて、ロストールの勢力下だ。あの自由都市レベルダムですらも有力者であるクロイス家を取り込んで、ほぼロストールの勢力下に収めている。国内でも、貴族の力をそいで王権の強化と中央集権化を進めている。これも確実に成果を収めつつある。そして、奴は娘である王女ティアナを甥であるノヴィンの息子と結婚させようとしている。つまり、強化された王位をファーロス家に婚姻によって継承させようとしているのだ。俺はこれに貴族を率いて反対している。そのため、エリスとは対立している。だから、奴は俺を消そうとやっきだ。俺の領地であるノーブルの反乱もその一環に過ぎない。これからも、どんな罠が控えているかわからん…。」
振り返り城門を見据えるレムオン。
アナタの話が罠でした。長すぎ! いえ、いろいろ分かって面白かったですけど。
レイスが話しかけると振り向くレムオン。

「では行くぞ。決して余計な動きはするなよ」

舞台は謁見の間へ。玉座にはロストール王セルモノー、玉座の手前に立つ王妃エリス。そこへやってくるレムオンとレイス。
エリス
「お待ちしていた、エリエナイ公。そなたの領地で物騒な事件があったと聞くが?」
レムオン「さすがにお耳が早い。ノーブルの代官ボルボラが死にました。」
エリス「ほう?」
レムオン「事故死です」
エリス「フフ、エリエナイ公、私は死因までは尋ねてはおらぬが?」
レムオンが手玉に取られているように見えるのは私だけですか?
レムオン「一応、ご報告申し上げたまで。弟エストが処理にあたっています。近日中に詳細を報告できるかと」
えっ、エストってちゃんとそーゆーこと出来るんですね。
エリス「では、それを待とう。しかし、残念なことよ。ボルボラに聞きたいことがあったのだがむくろを問いただすわけにもいくまい。」
レムオン「領主の私に答えられることでしたら…」
エリス「先日、ボルボラがこれを送りつけてきた。今は亡き、先代のエリエナイ公…そなたの父上が女に宛てた書簡だ」
ノヴィン「女にですと!?」
エリスに駆け寄り、手紙を覗き込むノヴィン。
「こ、これは…なんたること! 貴殿の父上は、妻以外の女性に子供を産ませていたようだ」
そんなことまで分かるなんて、一体どうゆう内容なんですか? 気になりますー!
ノヴィン「いや、待て。エストの誕生には、我々もかけつけた。…ということは、貴殿がその女性の…」
レムオン「故人の恋文をのぞき読むとはいい趣味をお持ちですな」
えーと、設定年齢二十歳ですよね、レムオン様。この時だけ、言葉遣いがいやに老成してるのはナゼですかー!?
定位置に戻るノヴィン。
「コホン…確かに、ファーロス家の当主にあるまじき不作法だった。しかし、この手紙から判断すれば貴殿は不当にリューガ家当主の座についたことになる。ふふん、エリエナイ公…いや、レムオン。これで貴殿も終わりだな」
エリス「手紙の入手経路を明かさぬままボルボラが死んだとあっては、これを鵜呑みするわけにもいかぬ。しかし、手紙を手に入れた直後の事故死とは…」
うわ。やっぱりしっかりしてます、エリス様。個人的にはエリス様好きです
「偶然にしては、できすぎていると思わぬか?」
いやまったくおっしゃる通りで。
「しかも、ボルボラはノーブルで横暴を働き、そなたを困らせていたというではないか。この上ない幸運であったな。エリエナイ公」
すっごい皮肉です。カッコイイですエリス様! ←アレ?
レムオン
「フッ…、おたわむれを。彼は有能な男でした。現にこれまでボルボラのあとを任せられる者がおらず、頭を悩ませておりました。」
進み出るレムオン。
「ですが、ようやくその結論が得られたので、今日はその件についてお願いに上がった次第です。ノーブルの支配を、我が妹レイスに任せたく存じます」
はいーっ!? いや分かってましたけど、ここまで打ち合わせなしで行くんですね、レムオン様。しかし、全く動じないレイスはスゴイ。
エリス
「妹?」
レムオン「ここに連れてまいりました」
エリス「エストの他に兄弟があったとは、初耳だが」
レムオン「わけあって、公にはしておりませんでした。そのわけは…申し上げなくともおわかりでしょう」
エリス「この少女こそ、…この手紙にある子供だと?」
レムオン「ボルボラ亡きあとのノーブルを統制するために、なにとぞ、我が妹レイスにノーブルの伯爵の称号を」
ノヴィン「ならん! ならん!! ふざけたことを!」
本当にふざけてます。いろんな意味で無理がありすぎです。しかし!
エリス「陛下、どうかこの者に伯爵の称号を。事情が事情です。手続きは追って行うこととし、この場で叙任なされては?」
驚くノヴィン。私も驚きました。
セルモノー
「ああ…。王妃がそう言うのであればな…。レイスと言ったか。そなたをロストール王国の伯爵、そして、特別に白竜騎士に叙任する」
レイスはノーブル伯の称号を得た。
えっ、そんな簡単な…。
エリス
「騎士の証である盾だ。受け取るがよい」
シールドを1個手に入れた。
レイスはグロリアシルドのスキルを習得した。

レムオン
「迅速なご処置、心より感謝いたします。リューガ家は、陛下に以後、いっそうの忠誠を誓いましょう」
王家に…ではなく陛下にというところがミソですね。
大げさなしぐさで片膝を付き頭をたれるレムオン。とりあえずレムオンの真似をするレイス。
ノヴィン
「…ふん、ぬけぬけと」
レムオン「ノヴィン閣下。何か?」
ノヴィン「い、いや。ロストールのために、せいぜい骨を折ってくれたまえ」
立ち去るレムオンとレイス。
セルモノー
「予は疲れた。先に休ませてもらう」
トコトコと画面の端まで歩いていく王様が、何だかさみしそうに見えたのは私だけでしょうか…。
王が立ち去ったのを見計らって、エリスに駆け寄るノヴィン。
ノヴィン「なぜ、レムオンの言いなりになる! あんな素性も知れぬ女に伯爵の称号など…」
本当におっしゃる通りです。
エリス
「レムオン坊やに貸しを作ったまで。これで懸案の中央集権化を進める法案がすんなり元老院を通過する。しかも、腹違いの妹を隠していたことが知れれば、レムオンの信望は少なからず落ちるはず…」
ノヴィン「…! さすがは我が妹よ! レムオンめ、そうとは知らずに…。ハハハハ! 小僧めに、一杯食わせてやれてせいせいしたわ!」
立ち去るノヴィン。何と言うか、エリスは素晴らしく頭脳明晰な感じですが、ノヴィンは…。
エリス「それしきのことが見抜けぬ男ではあるまい。…愚かな兄を持ったものだ」
レムオンに対してそれしきのことが見抜けぬ男ではないと言っているみたいですが、最初は、ノヴィンのことを言ってんのかと思いました。
エリス「それにしてもレイスという娘…。無限の可能性を感じさせる…。あの目の輝きはどうだ」
まかせて!
「フフフ…、レムオン坊やも楽しませてくれる。」
レムオンがエリスを嫌いな理由は間違いなく「坊や」呼ばわりのせいだと思います!

リューガ邸、居間にて。
レムオン「とりあえず、礼を言う。おかげて難局を切り抜けられた」
なぜか戸口に向かうレイス。しかし、その戸口から別の男が入ってくる。
「紹介する。この館の執事だ。セバスチャンという」
セバスチャン「お目にかかり、光栄です。ご用はなんなりとこの私めにお申しつけください。たいしたご用意はできませんが、いつでもレイス様をお迎えできるよう、お待ちいたしております。それでは失礼いたします」
立ち去るセバスチャン。
「彼の言うことは聞いておいた方がいい。この館で一番の権力者だ。フフフ…。とにかく、お前はロストールで1、2を争う大貴族リューガ家の一員となってしまったのだ。本来なら処刑されるところだつたのだからな。そのくらい耐えろ」
そのくらいとは一体何のことで…? セバスチャンの言うことを聞くことですか? ああ、私にハッキリ分かるように話してください兄さまー!
「よいな、我が妹、レイスよ。また、帰ってこい」
レイスが去ってからつぶやくレムオン。
「…不思議な女だ。可能性の女神がいれば、あんな感じか…。まあいい。バカで退屈な貴族どもには飽き飽きしていた。奴がいれば脳が腐らずにすみそうだ」
今度は奴呼ばわりなんですね。いいけど…。

一度屋敷から出て、再度屋敷を訪ねてみる。
暖炉に向かい独り言を言うレムオン。

「まったく話にならん!」
部屋に入ってきたレイス。どうしたのかという手振りをする。
「貴族どものことだ。無能なうえに視野が狭い。都合のよい妄想はできるくせに、まっとうな想像力はない。あいつらをまとめて、雌狐に対抗せねばならぬと思うと気がめいる。フッ、ま、雌狐の方もノヴィンという厄介者をかかえているのだから対等か」
暖炉の前から左側の壁際まで歩き、足を止めるレムオン。
一体どこを見てるんですか、兄さま…。
「しかし、宮廷で才覚のある人物が、雌狐ひとりというのもお寒い話だ。このままではロストールも長くはないぞ」
壁からレイスへと視線を移すレムオン。
「レイス、世界を見ろ。領主としての義務は俺がこなす。世界を旅し、多くを見るのだ。俺は、従順な部下よりともに歩める同志が欲しいのだ。フフッ、俺としたことが…しゃべりすぎたな。」
レイスを残し、部屋から出て行くレムオン。
エストもそうですが、この兄弟、言うだけ言うとさっさと立ち去るクセがあるようです。寂しい…。

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